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薄熙来氏、中国共産党から除名

2012年09月29日(土)

薄熙来氏、中国共産党から除名

ウォール・ストリート・ジャーナル 9月29日(土)16時47分配信

 【北京】中国国営通信の新華社は28日、薄熙来氏が中国共産党から除名され、多額の収賄、妻の英国人殺害事件の捜査に関する職権乱用、複数女性との不適切な関係などに対し「公正な裁き」を受けるだろうと報じた。

 同通信社はまた、10年に1度の指導部交代が行われる18回党大会は11月8日に開催すると伝えた。

 この2つの同時発表は、中国共産党指導部が今後10年間の次期指導者について大筋合意したことを示唆するものだ。これまで指導者の世代交代時期の発表が遅れてきたのは薄氏の処遇をめぐって党内部で意見の食い違いが生じていたためと思われていた。薄氏は一時、共産党内部で昇進が有力視されていたが、今年3月に重慶市共産党トップの職を解任され、失脚している。

 国民の間では、汚職と職権乱用、党幹部の多くが贅沢な暮らしをしていることなどに対する反発が広まっており、党幹部は薄氏に対する告発内容を明らかにすると同時に指導部交代の時期を発表することでそれらに関するメッセージを国民に向けて発信しようとしているようだ。また、今回の発表は、そうした問題が中国共産党の政権維持にとって直接的な課題となっていることを認める格好となった。

 新華社は「いかなる汚職も、党および国の法制度による懲罰を免れることはない」とした上で、薄氏の行為は「党と国家の評価を大きく傷つけ、国内外に深刻な影響をもたらした」と報じている。

 また、薄氏の違法行為は1993年から2001年まで大連市市長だった時期まで遡り、遼寧省省長、商務部部長、重慶市委員会書記といった党の要職を経る間、継続的に行われていたとし、「深刻な過ちと党規律の深刻な違反を犯した」と伝えた。

 さらに、薄氏は職権を乱用して巨額の賄賂を直接、あるいは親族を通して受け取り、「公務員の地位を利用して重大な過ちを犯した」としている。

 中国共産党は、薄氏妻の谷開来受刑者の殺人事件捜査や、重慶市元公安局長の王立軍受刑者が今年2月に米領事館に駆け込んだ件に関し、薄氏の行動について説明を受け、「この2件に関する薄氏の過ちと責任、ならびにこの2件の調査過程で明らかになったその他の規律違反の可能性に基づき」同氏の処分を決定したという。

 中国ではそのような重大な嫌疑をかけられた場合、被告は極刑も含めて厳罰の対象となる可能性がある。

 妻の谷受刑者は先月、英国人実業家のニール・ヘイウッド氏殺害の罪で、一方王受刑者は今月、収賄と職権乱用に加え、谷氏の罪を当初隠蔽しようとして「利己的な目的のために法を歪曲した」罪でそれぞれ有罪判決を受けている。

 薄氏の所在は不明だが、何らかの形で拘留されていると考えられている。同氏からのコメントは得られていない。

 新華社は同氏が「複数の女性と不適切な関係」をもったと報じたが、詳しくは説明していない。

 人民大会では胡錦濤国家主席やその他68歳以上の共産党指導部が引退し、習近平副主席が国家主席として選ばれる予定だ。11月1日には通常通り人民大会に先立って370名の代表が集い、中央委員会総会が開かれる。

 今年の人民大会は国内外から前例のないほど注目を浴びてきた。薄氏をめぐる疑惑に加え、経済が鈍化し、都市部の中流階級が政府の透明性や説明責任を求めるようになるなか、社会の安定性維持に向けて懸念が高まっていたためだ。過去3回の人民大会(1997年、2002年、2007年)の日程は9月初旬頃に発表されていたが、今年は新世代の人選や薄氏に関する問題によって発表が遅れていた。

 今年の指導部交代を控えた中国の政治は、2月に成都市の米総領事館に駆け込んだ王氏が、谷受刑者がヘイウッド氏を殺害した証拠があると告げたときから混乱に陥った。

 4月には薄氏は党の要職から解任され、「深刻な規律違反」の疑いで調査が始まった。当局はまだ、裁判をするのか、党内部で同氏の処遇を決定するのかは発表していない。

 さらに、尖閣諸島の領有権をめぐる日本との緊張の高まりや、今月始めに習氏が2週間姿を消したことなどで指導部交代の準備はさらに複雑なものとなった。党関係者や習氏の家族に近い情報筋は、同氏は水泳中に怪我をして2週間療養していたと述べている。

 党内部で現在ナンバー6の座にある習氏は、人民大会でに胡錦濤主席の後継者に選ばれ、来年3月に開かれる全国代表大会で正式に国家主席に就任すると広く予想されている。

 ただし、党関係者や中国軍部に詳しい専門家によれば、中国軍隊の最高司令官である中央軍事委員会主席という第3の要職も人民大会で習氏が継承するのかどうかという点についてはそれほど確かではない。

 胡主席は当初、中央軍事委員会主席からも退く予定だったが、薄氏をめぐる政治的な混乱や日本との緊張の高まりを考慮し、あと2年間留任する可能性もあるという。前任者の江沢民氏も2002年に国家主席を退いた後、2年間中央軍事委員会主席を務めた。

 党関係者によると、現在党内ナンバー7の李克強副首相はナンバー2またはナンバー3の座に昇進して経済を担当し、3月の全国代表大会では温家宝首相の後継者になるとみられている。

 ほかに全国人民代表大会常務委員会で指名が確実なのは、現在財務を担当している副首相の王岐山氏と、党内の人事異動を取り仕切り、指導部交代のロジスティクスでも重要な役割を果たしている中央組織部長の李源潮氏だ。

 最近になって、政治評論家の間で、常務委員会の新たなメンバーの顔ぶれとその役割を記載したいくつかのリストが出回っている。

 多くの党関係者や政治アナリストらは、新たな常務委員会は現在の9名から7名に縮小することで合意があったとみているが、党関係者によれば交渉はまだ続いており、間際になってコンセンサスが変更される可能性もあるという。



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