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南スーダンが原油生産を停止、中国と日本は代替原油探しに奔走

2012年01月31日(火)

[シンガポール 30日 ロイター] 昨年7月にスーダンから分離独立した南スーダンが原油生産を停止したことを受け、既に過去最高のプレミアムが乗っているスポット原油相場がさらに高値へ押し上げられる可能性がある。

スーダン産原油の主要顧客である中国と日本が、イランに対する国際制裁が原油フローに与える影響を検討する一方で、代替となる原油探しに奔走しているためだ。

南スーダンは今月、石油産業の開放や国境問題、債務分担をめぐるスーダンとの対立を受け、推定日量約35万バレルの原油生産を停止した。

中国通関統計によると、2011年に中国はスーダンから日量約26万バレルの原油を輸入した。中国は契約条件をめぐるイラン政府との衝突でイランからの輸入を削減しており、スーダン産原油輸入の減少分を合わせると、不足分は輸入全体の約10%に相当する日量54万5000バレル前後となる。

オイルコンサルタント、パービン・アンド・ガーツの上級パートナー、ビクター・シュム氏は「全体の量がかなり多いので、今回の突然の生産停止による供給不足分を補うのは至難の業となるだろう。総合的に見て、アジアの精製業者にとって需給がひっ迫する状況だ」と指摘した。

昨年の東日本大震災による原発の稼働停止で日本からの発電用需要が急増し、余地が限られているため、アジアのスポット原油市場が救いの神となる可能性は低い。

供給をめぐる混乱が相場上昇に一役買っており、スポット原油3月渡しのプレミアムは過去最高水準に達している。第2・四半期に予定される精製所のメンテナンスで一時的に上昇が抑えられるかもしれないが、相場はさらに上昇する可能性もある。

スーダンは今月29日、南スーダン産原油を積載したタンカーの拘束を解除したものの、ターミナルからの今後の輸出にはまだ合意していない。

南スーダンが原油生産を停止したことで、権益を保有する中国石油天然ガス集団(CNPC)<CNPET.UL>、マレーシア国営石油会社ペトロナス<PETR.UL>、インド石油ガス公社(ONGC)<ONGC.NS>への供給も止まっている。1社の関係者は「生産停止で積み出しスケジュールにある程度の混乱は予想している。早期の解決を願っている」と語った。

南スーダン産のナイル・ブレンドおよびダール・ブレンドといった重質スイート原油は日本が発電用に輸入しており、中国の精製企業の需要も旺盛だ。

アジア太平洋地域では、インドネシアとベトナムで老朽油田からの生産が減少し、生産企業が増加傾向にある国内需要を満たす方向に切り替えているため、全体として原油が不足状態にある。

イラン産原油の減少を補うため、中国は1月と2月に既にロシアやアフリカ西部、中東、ベトナム産のスポット原油を追加購入している。

日本はベトナムやインドネシアから中・重質スイート原油を大量に定期購入しており、これらの原油はスポット市場にはほとんど流入してこない。

オイルエコノミストの藤沢治氏は、日本にとってスーダン産原油の代替となるのは、ガボンのラビ・ライト原油や低硫黄燃料油だと話す。ラビ・ブレンドの試用は既に始まっており、7月から月間60万─120万バレルが日本に輸入される。

日本は昨年1─11月にスーダン産原油を日量4万8847バレル輸入。輸入量は前年の4万4294万バレルを上回った。主要輸入企業はJXホールディングス<5020.T>子会社のJX日鉱日石エネルギーと三菱商事<8058.T>。

日本にとってスーダンはインドネシアに次ぐスイート原油供給国。

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